いびき・睡眠時無呼吸症候群

内容

突然ですが、以下のうち何個当てはまるでしょうか?

  • 睡眠中のいびきを指摘されたことがある
  • 睡眠中、呼吸がしばしば止まっていると言われたことがある
  • 睡眠中何回か目を覚ます
  • 眠りが浅い
  • 朝、頭痛や頭重感がある
  • 日中睡魔に襲われる
  • 肥満の傾向がある
  • 血圧が高い
  • あごが小さくて後方にひっこんでいる

 

上記のうちいずれか1個以上当てはまった方は睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

睡眠時無呼吸症候群は以下のように定義されております。
『無呼吸低呼吸指数(睡眠中の無呼吸・低呼吸)が5以上、あるいは1晩7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸があって、そのうちのいくつかがノンレム期に出現するもの――すなわち無呼吸指数が5以上』

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の代表的な症状として、睡眠中の無呼吸といびき、昼間の睡眠です。
しかし、それだけではなく身体全体に大きな影響を及ぼします。
★ 狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクが高まる
★ 脳出血や脳梗塞などの脳血管障害のリスクが高まる
★ 生活習慣病の発症の可能性が高まる
 (高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなど)

また、昼間の眠気から交通事故を起こす確率も跳ね上がります。

単に「いびき」と侮ってはいけません。様々な環境に影響を及ぼしかねないリスクを秘めている疾患のため、的確に治療を行う必要性があります。

診断

的確な治療のためには以下の4つが必要です。
(1)正しい診断
(2)重症度の測定
(3)原因の究明
(4)合併症や生活習慣病の見直し

睡眠時無呼吸検査装置

当院では正しい診断を行うために睡眠時無呼吸検査装置を導入しております。この検査キット(右図の写真)はご自宅で装着した状態で睡眠をとっていただくことで睡眠中の呼吸気流、呼吸連動、体位、脈拍、酸素飽和度などを測定し、記録します。

その検査結果に基づいて、睡眠時無呼吸症候群か否かを判断します。また合併症などの検査結果と併せて、今後の治療について説明してまいります。
尚、治療法としてはCPAP療法、マウスピースによる治療、手術による治療、ダイエットなどがあり、森下耳鼻咽喉科医院では患者様に最も適した治療法をご紹介させていただきます。