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中耳とは、耳の穴(外耳)と神経(内耳)をつなぐ空気でみたされた空洞です(外耳と中耳を隔てているものが「鼓膜」です)。中耳には空気の他、耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)と呼ばれる小さな骨があり、それらの骨と鼓膜が外部からの音を増幅して神経(内耳)に伝える役割を果たしているのです。
よく「プールの水が耳に入ると中耳炎になる」と思われている方がいますが、鼓膜が破れていない限り、耳の穴(外耳)から水が中耳に入ることはありません。
中耳は鼻とつながっていて、風邪を引いたりしたときに鼻や咽喉にいた菌やウイルスが耳管(じかん)と呼ばれる中耳と鼻をつなぐ管を介して中耳に達することで中耳炎を起こすのです。
特に小さな子供は耳管(じかん)の傾きが大人に比べて水平に近く、管自体も短いので、菌やウイルスが中耳に到達しやすいのです。
中耳炎の種類には代表的な種類として7種類あります。
急性中耳炎と並び、中耳炎の中で代表的な疾患です。中耳の中に「滲出液」と呼ばれる液が溜まってしまうものです。
急性中耳炎を放置していて鼓膜が破れてしまい、破れた鼓膜が塞がらなくなる場合がこの慢性中耳炎です。常に鼓膜があいているために耳の穴(外耳)を通して細菌に感染するため、中耳炎そのものが非常に治りにくくなっています。
飛行機に乗った際に離陸や着陸時の気圧変化に中耳がうまく対応できなかった際に起こる中耳炎です。
飛行機に乗った際に離陸や着陸時の気圧変化に中耳がうまく対応できなかった際に起こる中耳炎です。
中耳炎を繰り返していると、鼓膜に真珠腫と呼ばれる塊ができ、それが生き物のように鼓膜そのものや、周辺の骨を破壊していく症状です。耳だれやウミが出てきて、難聴や耳鳴り、眩暈を引き起こします。中耳炎の中でも重症度の高いものです。
滲出性中耳炎が長期化・悪化し、鼓膜が中耳のほうにへこんでそのまま中耳の方にくっついてしまう(癒着)病気です。聴力の悪化や炎症が問題になります。
アレルギー症状を持つ方におこる中耳炎で、固形のゼラチンのような貯留液(固まり)が中耳の中に溜まります。
完治が困難となるケースもあり、症状として耳鳴りや難聴があげられます。