慢性中耳炎

慢性中耳炎(慢性単純性中耳炎)の治療方針

原因は、鼓膜中央部が、何らかの原因で、穴があきっぱなしになり、時々耳だれが出て、次第に聞こえなくなる病気です。多くは急性中耳炎の中断や、鼻や上咽頭の慢性的な病気や、糖尿病などの全身疾患により発症します。
普段は、痛くない為、何年もそのままになってしまいますが、風邪や耳掃除などで耳だれが出て、しだいに鼓膜の穴が大きくなり、奥の内耳に炎症が波及し、聞こえは悪くなっていきます。
症状は、進行する難聴と耳だれですが、長い月日のうちに、なかには、めまいやひどい時には髄膜炎や顔面神経麻痺なども突然発症したりします。
治療は耳だれを除去しながら、中耳をきれいにする為に原因菌に相応しい抗生剤の内服と点耳液をすすめます。ただ原則として慢性的な鼓膜の穴は、閉じない場合も多く、繰り返す耳だれが多い場合、原因菌がMRSAなど強い外耳道からの菌の場合、鼓膜をふさぐ手術や中耳内をきれいにする手術をすすめます。