Bスポット療法は、上咽頭炎(いわゆるかぜ)に対する治療方法です。
鼻とのどの間、ちょうど鼻の奥の突き当りで、口蓋垂(のどちんこ)の裏側の上の方を上咽頭といいます。
この部分は、口を大きく開けても直視できる場所ではないので、のどの腫れがあっても見落としやすい場所です。
□鼻とのどの間の痛みや違和感、乾いた感じ
□後鼻漏(鼻水がのどの奥に流れた感じ)
治療は、薬物療法、ネブライザー療法など一般的な治療のほかに、
当院では B スポット 療法にも取り組んでいます。
Bスポット療法は、上咽頭に塩化亜鉛などの消炎剤を直接塗布する治療法です。
上咽頭は鼻の奥にある為、鼻咽腔(びいんくう)の頭文字「B」をとって、Bスポット療法と名付けられたとのことです。
□たくさんお薬を飲んでいるのでさらに薬は飲みたくない方
□授乳中・妊娠中の方
1%塩化亜鉛液を長い綿棒「咽頭けんめんし」を使って、上咽頭に塗布します。
鼻の中から綿棒で塗っていくこともあります。
この処置は1分ほどで終了します。
のどの腫れが強い方には、治療後に痛みが生じることがありますが、一時的です。
徐々にのどの痛みや鼻がのどの奥に垂れる感じ(後鼻漏)などが改善されてきます。
□鼻水がのどに流れていく感じ(後鼻漏)
□のどの違和感
□のどや鼻の痛み
□鼻づまり
□咽頭痛
□炎症が強い場合、処置直後の痛みを感じやすい治療となります。
□炎症がおさまっていくにつれて、薬を塗った後の痛みや出血は改善していきます。
□時々、治療直後は血の混じった鼻水や痰が出ますが、心配はいりません。
□Bスポット療法はあくまでも補助的な治療法ですので、対象となる疾患の本来の治療法は行った上で平行しながら行うことが効果的です。