めまい

当院では「めまい」を症状として来られる方は、とても多いです。印象としてはめまいの多くは良性発作性頭位めまい症であり、その次にあげられるのは内耳性のめまいや椎骨脳底動脈循環不全のような中枢性めまいの事も少なからず見られます。
当院では、患者様にとってのめまいの重度を把握し、中枢性めまい、つまり脳出血などの場合は早急に適切な治療を施す病院をご紹介いたします。

めまいの原因は内耳の三半規管や耳石器というバランスの神経の病気で起きることが多いです。ただ、時には内耳の神経をコントロールする脳(脳幹や小脳など)の病気による事もあります。

このため、病気が内耳にあるのか、脳にあるのかを十分に検査して調べる必要があります。

めまいの検査としては大きく分けると以下の6つがあります。

  1. 眼振の検査
    めまいの時には目が激しく動くので、
    目の動きを観察したり記録します。
  2. 体平衡の検査
    体のバランスが乱れているかどうかも検査します。
  3. 聴力検査
    内耳が原因かを判断する為に聴力の状況も確認します。
  4. 温度刺激検査
    耳に注水して人工的に三半規管を刺激する検査を行います。

また、脳の検査としては目の動きの検査(⑤ENG検査)や画像検査(⑥CT、MRI)などが役に立ちます。

従って、以上のような検査を必要に応じて選択して行い、めまいの原因を診断します。

当院での検査

■当院における めまい の検査指針は、次のようになっています。
問診、視診(耳鳴りを伴う場合は重点的に行います。)を行った上で、
患者さんの容態を鑑みながら、①眼振検査 ②体平衡検査 ③聴力検査 を行います。

尚、②の体平衡検査では当院は重心動揺計により検査を行います。

※重心動揺検査
身体の直立時の動揺を記録し、定量的に評価するもので、重心の位置の圧センサーにより、垂直加圧の変化をとらえる。動揺型は、求心型、前後型、左右型、びまん型、多中心型等に分類される。正常者では、求心型、びまん型が多く、一側前庭障害では、左右型、両側前庭障害では、前後型が特徴とされる。